SpringBootのUpdateに関連する情報をまとめておきます。
※ビルドツールはGradleを想定
メモ
次のSpringBoot 3.2のアップデートは2023/11に予定されています。更新の共通タスク
非推奨な実装の更新(事前)
Deprecations from Spring Boot 2.5のように過去versionで非推奨になった実装が削除されていくので、更新しておきます。
Update後にCompileが通らなくなって気づくでも良いのですが、
Update前だと移行先をjavadocを参照から確認できるのでその方が早いと思っています。
build.gradleに以下の記述を追記し、
tasks.withType(JavaCompile) {
options.compilerArgs << '-Xlint:deprecation'
options.compilerArgs << '-Werror'
}
compileが成功すればOKです!
./gradlew clean compileJava compileTestJava
補足
-Xlint:deprecation
:非推奨な実装を警告してくれます。-Werror
:警告がある場合にコンパイルを失敗させます。
propertyの更新(事前&事後)
上記のようにversion upごとにpropertyが変更になったり、削除されたりします。
これに気づかずupdateを行うと知らず知らずの間に想定通りにアプリケーションが動かなくなってしまうなんてことに。。。
なのでこちらも事前に更新を行います。
build.gradleに以下のように依存を追加し、アプリケーションを起動(bootRun)するだけです!
runtimeOnly("org.springframework.boot:spring-boot-properties-migrator")
対応が必要なpropertyがあるとログでお知らせしてくれます。
MEMO
作業後に依存を消すことをお勧めします。build.gradleの更新(事前)
SpringBootのversion upにgradleのversion upが必要なことがあります。
そのため非推奨な記述を削除しておきます。
以下のコマンドが正常終了すればOKです!
./gradlew compileJava --warning-mode=fail
もしくは、gradle.properties
に以下の設定をした上で任意のタスク実行でも問題ありません!
org.gradle.warning.mode=fail